■ 隠された真実 ■
怪盗紳士に連れてこられた場所は、シロツメ草の花畑を過ぎ、更に森を進んだ先に佇む城だった。公爵の優しい雰囲気を纏う城とは違って、どっしりとした存在感がある。建てられた当初は恐らく白く塗られていたはずの煉瓦も剥がれ落ち、所々焼け焦げたようになっていたり、崩れ落ちている箇所も目立っていた。一見は廃墟にさえ思えてしまう。
「百年ほど昔に建てられた城で、ハイデンホルムに侵略しようとする者たちに対して此処から急襲をかけたりしていたそうです。平和になって、この城そのものがいつのまにか忘れられていったようですが」
案内されながら、開きっぱなしの鉄扉をくぐり抜ける。外見とは違って、足を踏み入れた先で迎えられたシロツメクサの花に、ユリーナは驚いた。水を湛えた噴水。建物へと続く小道に沿う色とりどりの花。庭師によって整えられていることが一目瞭然で、外見からは、もっと寂れていると想像していたのに。
「……手入れはされているのね」
「そうですね、毎年このくらいの時期になるとこの場所で過ごすようにしていますから、住めるようにはしてあるんですよ」
周囲を見回しながら呟いたユリーナの言葉に、怪盗紳士が意味ありげな口調で応じる。ユリーナはそれに気づかないフリをして、話を続けた。
「怪盗紳士の隠れ家?」
「そういう意味でも使ってます。残念ながら、私だけのものではありませんけどね」
怪盗紳士は穏やかな微笑を浮かべながら、肩をすくめる。どうあっても彼の返答はユリーナを逃がしてくれないように感じて、黙り込む。それに気づいて、今度は彼が楽しげに肩を揺らす。笑っていることが組んでいる腕から伝わってきて、ユリーナは口元をむぅっと結んだ。
「やっと本来の貴女らしさが戻ってきたようですね」
不意に落ちてきた言葉は何の含みのない優しい口調で、思わず視線を向ける。見下ろしてくる青い瞳は、降り注ぐ光に反射して甘く煌いていた。
――私らしさ?
疑問を感じたのが伝わったように、怪盗紳士は悪戯っぽく微笑む。
「淑女として振舞う貴女も悪くはありませんが、窮屈そうで。私はそのままのユリーナ嬢が好きなんです」
どきりと胸が高鳴る。頬が熱くほてるのを感じながら、彼の視線を受け止めるのが恥ずかしくなって、慌てて逸らした。
そういうこと、簡単に言わないでほしい――。あまりにも免疫がなさ過ぎるユリーナにはどう対処していいのかわからない。
戸惑うまま、逃げるように先に城の玄関に向かおうとして、手を掴まれる。
「ああ、ユリーナ嬢。こっちです」
苦笑混じりの声にムッとしたものの、さりげない動きで怪盗紳士に方向転換させられてしまう。玄関のある正面を通り過ぎ、横脇に入り込んでいく。途端、そよぐ風が通り過ぎていき、同時に甘い匂いを感じ取った。
――どこかで?
覚えのある匂いに、首を傾げた。それに気づいて、怪盗紳士がいたずらっぽく笑みを含んだ声で教えてくれる。
「彼が丹精込めて造っている花がちょうど満開に咲いているんですよ」
瞬間、脳裏に閃いたものがあった。
「薔薇っ! あなたが贈ってくれた薔薇ね!」
美しく咲き誇っていた薔薇。
赤く色づいた花はとてもきれいで、男性に花を贈られたことが初めてということもあって、ユリーナの心も浮き立った。
最も、あのときはマックスに取られてしまって、花そのものは祖父の執務室を飾ることになった。
あの花と、同じ匂い。
ユリーナの目の前一面に美しく咲き誇る薔薇が現れた。赤だけじゃなく、他にも白や黄色、ピンクも。様々な色に染まり、咲き誇り広がる薔薇はまるで、薔薇の絨毯のようにも見える。まるで、白爪草の絨毯のように。勿論、比べられないほど、美しく鮮やかで。
「き、きれい……」
息を呑むような美しい光景。
ほんとうに、その言葉しかでてこない。
ため息混じりに言って、ほとんど無意識に――薔薇に誘われるように足を踏み出していた。
見渡す限りの薔薇。
くすぶる色もなく、咲き誇る薔薇はどれだけ大切に育てられてきたか一目でわかる。
(なんて――……)
誰もが見惚れるはずの景色なのに、どうしてか切なくなって、ユリーナの胸が痛む。
目の前で大輪の花を咲かせている赤い薔薇に手を伸ばそうとして、
「気をつけろ、棘があるぞ」
鋭い声に警告を受ける。
ハッと顔を上げると、ひとりの青年が眉を顰めて佇んでいた。
見つめてくるグリーンアイズは陽を透かした葉のように澄んでいて、やわらかな光を浮かべている。きらきらと目映く煌めく金の髪はハイデンホルムが受け継ぐ象徴。
纏う厳かな雰囲気に圧倒される。
周囲を満たす甘い空気に、ユリーナは幻影を見ているように感じた。
いくら貴族社会に疎いとはいえ、貨幣や肖像画が出回っている彼を知らないはずがない。
「でっ、殿下!」
咄嗟に跪こうとし、両肩を掴まれてしまう。
「いい、かまわない。初めて会う妹にそんなことをさせてしまったら、気まずいだろうが」
普段、民衆の前に立つ時とは違って、随分と気安い口調でそう告げられる。
(妹――!)
強い衝撃を受ける。
聞きたくなんてなかった。知りたくはなかった。
顔を上げられず、ユリーナは俯いたまま、息苦しさを覚えて両手を握りしめる。
(……マックス。)
どうしてか脳裏に浮かぶ名前。
――助けて、マックス。
心で悲鳴を上げるユリーナに気づかず、妹と口にした彼は嬉しさが滲む口調で続ける。
「顔を上げてくれないか。肖像画では見ていたんだが……やっぱり実物とは違う。ずっと、会いたかったんだ」
切実な想いが込められている口調に、戸惑いながらも顔を上げる。
翠の瞳がユリーナをじっと見つめていた。まるで何かを探すように。次の瞬間には答えが告げられる。
「母上には似ていないのだな。おまえも、――俺も」
少し寂しげに言われたことに、ユリーナは再び息苦しさを感じた。取り巻く甘い匂いに息を塞がれそうになる。
「レイ――おまえには怪盗紳士といったほうが慣れているか。あいつからの話だと気が強くて、まっすぐな性格をしていると聞いた。俺も似たり寄ったりのことを言われるから、そこが母上と似ているところなのかもな。ああ、すまないな。なんだか気分がやけに高揚して俺ばっかり話している。ユリーナ、おまえも聞きたいことでいっぱいだろう」
不意にそう促されて、ギクリと身体が強張る。
(どうして――。)
普段のユリーナなら真実から逃げるなんてことはしない。まっすぐぶつかって、それで傷ついてもかまわないと思えていた。失敗しても間違っても、真実から逸らさないでいるという信念さえ忘れなければ、歩いていけると信じていた。
それなのに、今は怖い。真実が怖くてたまらない。
ユリーナの意地っ張りや強がりを引き出したり、弱さや悲しみを包み込んでくれていたマックスがいない。ただそれだけでこんなにも脆くなる心がたまらなくイヤで。
血の気を失い、青ざめているユリーナに気づいたのか、殿下は気まずげに、彼女が触れようとした薔薇に視線を移した。
逸らされた視線に、ほんの少し緊張が緩み、ほっと息をつく。
「本当にすまない。セルアン侯爵やおまえの父上に護られ、幸せに過ごしていたことは知っていた。知ってはいたんだ。だが、どうしても俺は――」
苦しげに吐き出される言葉。
薔薇を見つめる瞳は何かがどうしても欲しくて縋りつく子どものように、切実なものを含んでいて。
父の話を聞き、ほんとうはわかっている。
だれが一番苦しんでいるのか。真実を知ったとき、恐らくユリーナよりも衝撃を受けるのがだれか。
取引に使われた、兄。殿下こそが、きっと。
「少し、歩こうか」
そう促されて、薔薇の庭園のなかを二人並んで足を進める。
なにを話せばいいのかわからない。
迷いながらも、結局はいちばん気にかかっていることを尋ねることにした。
「……殿下は」
「兄、と呼べ。兄と」
拗ねるような口調に、緊張していたユリーナの気持ちがわずかに解れる。
「お、お兄様はセルアン家を恨んでいないんですか?」
遠回しに、という駆け引きはユリーナにはできそうにない。
「恨んでいない、といったら嘘になるな。だが、俺も王家で愛されて育った。不遇の身の上ってわけでもなかったから複雑な気持ちはあるが……って程度だ」
殿下の言葉にほっと胸を撫で下ろす。たとえ偽善であったとしても、恨まれていると突きつけられれば、途方に暮れてしまっていたはず。
ほんの少し勇気がわいて、ユリーナは思い切って口を開く。
「……なにがあったのかお兄様の知っていることを教えてください」
「そうだな、そこからはじめよう」
ひとつ頷いて、すべての始まりは、と真相を話しだした。
すべての始まりは、俺たちの母上――マリア=ラーシェルを見初めた陛下が引き起こしたことだ。
陛下には正妃がいて、政略結婚とはいえそれなりに夫婦仲はよかった。だが、跡継ぎには恵まれなかった。周囲からは側室を、そんな声もあがっていたときだった。
ある社交界で、セルアン侯爵にマリア=ラーシェルを紹介されて、彼は彼女の魅力に一目で惹きつけられた。やわらかい印象の中にある芯のある眼差し、華やかに彩ることで懸命な周囲に合わせることのない、凛と佇む姿。清廉な雰囲気を纏う、まるで妖精のような女性だったらしい。陛下の前でも物怖じせず話すこともまた、興味を抱いた理由のひとつでもあったんだろう。
――ともかく、陛下はマリアに好意を抱いた。
側近には内密に側室にどうかという話までしていたそうだ。
ところが、マリアには幼馴染みの婚約者――セルアン侯爵の息子がいた。
彼女は周囲がなにを言おうと、陛下自身が脅し宥めようとも、自分には彼しかいない。彼の傍にいられないならそれは死も同然だと頑として譲ろうとしなかった。気持ちは微塵も揺れなかったんだろう。また、セルアン侯爵も、侯爵という身分ではあったが、同時に百万長者でもあり、国民や王室にも信頼と大きな貸しがいくつもあったことから、陛下に従う必要もなく、マリアの意志のみを尊重していた。曰く、彼女がうんと言わないのに、王室にやるわけがない、と護っていたんだ。
陛下はマリアに焦がれるあまり、周囲をうまく唆した。彼女との間に跡継ぎが産まれれば、取りなした者には権力も財力も思いのままだと。
陛下の発言に狂気さえ感じた公爵が、とうとうマリアを生け贄に捧げた。うまく侯爵やセルアン氏を騙して、マリアだけを呼び出し、陛下と二人にした。――あとは想像つくだろ。
マリアは陛下の子を身ごもったが、代わりに心を失った。セルアン侯爵は王宮を引退し、セルアン氏とともにマリアに心身ともに尽くしたが、マリアは心を失ったまま――子を産み落とし、彼女を護るため、心を失った彼女の言動がその子を苦しめることを恐れたこともあって、跡継ぎとして必ず立派に慈しみ育てることを条件に、子を王室に引き渡した。
実際、子のなかった正妃は自分の子ども同然に育ててくれたし、周囲もマリアへの罪悪感もあって、その子どもを次期国王として後押しするようになっていた。
薔薇に囲まれるように小さなベンチが置かれていて、ユリーナはそこに座り、殿下は傍らに佇み、薔薇を眺めていた。
「子のいなくなったマリアはやがて、陛下との間にあったことなど忘れてしまい、セルアン氏と結ばれて娘を産んだそうだ」
母はけして弱い女性じゃなかった。それなのに、忘れるしかなかった母は深く傷ついてしまったに違いない。
――お互いだけしか見えていなかっただけに、今思うとそれが結局は彼女を傷つける羽目になったのだろう。
父の言葉が脳裏に過ぎる。
「なぜ、お兄さまはわたしに会おうと思ったんですか?」
ふと、わいた疑問。
さっきは有耶無耶のうちに話題を変えてしまったけれど。
改めて問われて、殿下は苦笑した。なにかを思い出そうとするかのように目を細める。
「俺がこの真相を知ったのはまだ小さくてさ。王宮ってのはどんなに緘厳令を布いても、噂は出回り、イヤでも耳にするもんだ。そのときの俺はまさに悲劇の主人公で、実の母上には捨てられたんだと思い込んだ。丁度そんなときに、現れたんだ――マリアが」
「お母様が?」
「ああ。この城の、丁度この場所で、レイモンドと遊んでいた俺のところに」
――陛下と俺のことを忘れていたはずなのに、何かのきっかけで思い出したのか、会いに来たんだ。
きっと、侯爵の伝手か何かで俺がこの城にいることを聞いたんだろうな。
「だが、俺は彼女を拒否した。差し出された手を振り払ったんだ」
あのとき、母は幼いユリーナをシロツメ草の花畑で待たせて、殿下に会いに行っていた。
傷ついていたように見えたのは、殿下に拒否をされたから。
「後々、母上は悪くない――ああするしかなかったと理解することができた。セルアン侯爵もセルアン氏も最善を選んだのだと。それを理解した途端、俺はマリアを傷つけたことを後悔した。彼女の悲しげに揺れる瞳が、泣き出しそうな表情が忘れられなくなったんだ。だが、どんなに謝りたくても、もう一度分かり合おうと思っても、もう永遠に出来ない」
永遠に、そのフレーズがユリーナの胸を痛める。
視線を感じ、薔薇から逸らすと、殿下の強い眼差しにぶつかった。
一筋の光を取り込んだような凛とした瞳には、確かに母の面差しがある。父への愛を語るとき、病床にありながら病気には負けないと微笑むときに見せていた、強さ。
溢れてくる懐かしさを感じながら見つめていると、殿下は思いもかけない言葉を口にする。
「ユリーナ。だからこそ、代わりに俺の手を取って、妹として――傍で支えてくれないか」
「――っ!」
「おまえが必要なんだ。俺のためにも、あいつ、……レイモンドにも。王室に入って、ふたりで俺を支えてほしい」
切実な想いを含んで見つめてくる瞳から逸らせない。
殿下の言葉で、ようやく公爵夫人がそのつもりでユリーナに礼儀作法を教えていたことに気付いた。
(まさか、お父様も知っていたの?!)
まるで最後の別れでもあるかのような父の態度を思い返す。だけどすぐに考え直した。真実はどうあれ、父は誠実なひとだから、すべての真実をユリーナに知らせたうえで、更にお兄様自身から話をさせ、どうするかの選択肢をユリーナに任せたに違いなく、それが兄をひとり王室に引き渡してしまった贖罪になると思ったのかもしれない。
そっと目を伏せた。
息苦しさに、膝の上に置いていた手に力がこもり、ギュッとスカートを握りしめる。
「私は……」
ふと、スカートを握りしめている手に大きな手のひらが重ねられた。手袋をしていない手の甲には幾つもの傷がついている。包み込むようなぬくもりに、視線を上げる。
「いま、ハイデンホルムは王室派と貴族派の拮抗が崩れてきている。レイモンドが怪盗紳士になって貴族側の勢力を薙いでくれているからまだマシだが、はっきりいって王室派の味方は少ない。こんなことにユリーナ、おまえを巻き込むのは筋違いだとわかっているが、俺は傍近くに信じられる人間がほしいんだ。勢力争いに関係なく、無条件に俺の味方だと言えるひとが」
苦しい胸の内を吐露する殿下の言葉に胸が痛む。
無条件に味方だと信じられる人がユリーナには沢山いる。父や祖父。それに――、マックス。
マックスは他のひとには平気で嘘をつくし、社交辞令で煙に巻こうとするのに、ユリーナにはいつも率直で、嘘偽りのない――ムカつくとはいえ――言葉をくれていた。殿下もまたユリーナにそういう存在を求めているのかもしれない。
無碍に断ることもできず、だからといって容易く頷くこともできない。
「……少し、考えさせてください」
ようやく言葉にできたのはそれだけ。
殿下はうなずき、空気を変えるように明るい口調で言った。
「レイモンドが部屋でお茶の準備をしているはずだ。俺はもう少し薔薇の世話をしていかないとならないから、先に行っていてくれ」
促すように手を引かれ、ベンチから立ち上がらされる。流れるような動作で、先ほど通ってきた道に背中を押された。
城に向かって歩いていくユリーナの背中を眺めながら、殿下は溜息をこぼした。
王室で敵対する貴族たちと腹の探り合いをしているときよりも、緊張していたような気がする。本音を隠すことには慣れていても、曝け出すことは苦痛を伴う。彼女に対しては嘘をつきたくはなかったから仕方ないが。
幼い頃に見かけた母の姿が浮かぶ。今まるでこの庭に咲き誇っている薔薇の花のような女性だった。佇む姿は美しさを感じたが、儚げな雰囲気も纏っていた。特に自分を見て手を差し伸べてきたときの瞳が、不安に揺れていることに気付いた時には、幻影のようにその手をつかんだら、消えてしまうんじゃないかとさえ思えた。
時が経過するほど後悔が強まっていく。
あの時もしも、母の手を取っていたら今胸の内に巣食う罪悪感はなかっただろうか。自分の存在を疑問に思うこともなく、素直に王の座に就くことができただろうか。
血筋は正当ではあるし、出自に関わった貴族たちは彼を受け入れている。むしろ、母に執着した王の行為に対して危機感を持ち、早急な王の交代を彼へと望んでいた。だがそれは同時に王族へ反意を持つ者たちへの隙ともなり得ている。
レイモンドの扮する怪盗紳士のおかげで大きな問題にまでは至っていないが、そろそろ覚悟を決めなければならない。
その覚悟をユリーナに求めることは狡いのかもしれないが……。
手に入れることができた一枚の肖像画。そこに描かれていたのは一度見たきりの母には似ても似つかない妹の姿だったけれど、この陰謀渦巻く王宮内で唯一の心の支えだった。何かあるたびに、肖像画を見ることで心を癒してきた。
遂にはそれだけで我慢できなくなり、レイモンドまで巻き込んで彼女を連れてきた。実際に会うことができたユリーナ=セルアンは彼が思う通りの女性だった。妹である以上の感情があるわけじゃないが、胸の中になにがしかの執着はあるように感じる。
彼女とレイモンドが共にいてくれるのなら、王の座に就いても自らを見失わずにいられるような気がする――。
ユリーナにも自らの意志で自分たちの傍にいてくれることを望んでほしい。そのために持っていた彼の手持ちの駒はすべて曝け出したのだから。
彼は願うように、慈しみをもって育ててきた一面の薔薇を眺めた。